【写真判定13分】天皇賞(秋)(2008) ~2センチの死闘。極限まで引き伸ばされた確定ランプ~

■ 脳汁ポイント:吐き気を催すほどの「ヒリつき」

 このレースの3連単配当は1万900円。配当としてはいたって普通である。だが、不夜城「NOZIL」の奥座敷にこれを飾る理由は、「ギャンブルにおいて最も心臓に悪い13分間」がここにあるからだ。

 歴史的名牝、ウオッカ(1番人気)ダイワスカーレット(2番人気)。レースは、逃げるダイワスカーレットを、直線でウオッカとディープスカイが完全に捕らえたかに見えた。

 普通なら、逃げ馬はここで力尽きる。だが、ダイワスカーレットはそこからもう一度、常識外れの差し返しを見せた。 内ダイワスカーレット、外ウオッカ。2頭の牝馬が完全に馬体をぶつけ合いながら、死闘の果てに同時にゴール板を駆け抜けた。

 その差、わずか2センチ。

 肉眼では絶対に判別不可能なまま、電光掲示板に「写真判定」の文字が点灯する。その時間は、実に13分。どちらの馬券を握っているかで、天国か地獄か。観客席の数百万人は、胃液が逆流するような緊張感の中で、ただ祈るしかなかった。

 そして、確定ランプが「ウオッカ」の番号を照らした瞬間に起きた大歓声と悲鳴。これぞ、競馬という麻薬の純度100%の結晶だ。

■ 万馬券への教訓 「『絶対に崩れない2強』がいる時は、ヒモ荒れ(3着)に全脳汁を注げ」

 歴史的なバケモノが2頭、完璧な仕上がりで激突する時、無理に逆らって変な大穴の1着を狙うのは、ただの無謀なノイズだ。

 だが、2頭が常軌を逸したペースで激しく競り合うことで他の有力馬が完全に潰れ、3着に誰も予想しなかった「たまたま展開が向いた大穴」がフラフラと飛び込んでくることは多々ある。

 強すぎる2強がいるレースでは、「1着・2着を固定し、3着に全通り(総流し)の大穴を忍ばせる」のが、最も効率よく、かつ安全に脳汁を分泌させる買い方だ。

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この記事を書いた人

 20年以上にわたり、パチスロ、公営競技、オリパに至るまで理不尽な確率の壁と殴り合ってきた生粋のギャンブラー。
 エセ期待値稼働を「退屈な労働」と切り捨て、ギャンブルの真の価値である『脳汁(快楽)の全肯定』を提唱。NOZILの総責任者として、狂った勝負の世界を発信している。

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